蓮華寺

所在地

京都市右京区御室大内

御朱印

家田荘子コラム

寺院紹介

第15番 蓮華寺

 

 

別格本山五智山(べっかくほんざんごちさん)蓮華寺(れんげじ)

ご朱印

つみとがも やきほろぼさん ちかいにて ほのほのなかに たちませるみを

家田荘子コラム 十五番 蓮華寺

仁和寺東門を出て、道を隔てた先が別格本山 五智山 蓮華寺です。風通りが良く、陽光を思いっきり浴びることのできる明るいお寺です。お寺に入ってすぐ目線を感じて左を見ると、ドキッ! 大きな石仏・五智如来様が並んで露座されているのです。 五智如来様とは、五大如来様とも言うそうです。大日如来様を中心に宇宙そのものを象徴しています。智慧の祈願仏であり、学業の守護尊でもあります。 左から、釈迦如来様、阿弥陀如来様、大日如来様、宝生如来様、薬師如来様……と、優しいお顔の仏様が並んでいらっしゃいます。釈迦如来様は、知恵聡明の功徳を表わし、阿弥陀如来様は、極楽往生の功徳。大日如来様は、太陽を示し、五穀豊穣を表わします。宝生如来様は、福徳財宝の功徳を。そして、薬師如来様は、医薬の功徳を表わします。五智如来様方を前にし、迫力と優しさをいっぱい感じているうちに、とても有難いという感情が湧いて来て、ずーっとこの場で風まかせ、ふわふわしていたい気分になります。 境内には、五智如来様だけでなく、石仏がいっぱいいらっしゃいます。 五智如来様の奥、左手側に、茶系色をした新しい建物が目に入ります。平成27年10月に落慶した新しい本堂です。ご本尊・阿弥陀如来様がいらっしゃいます。 その隣、きれいな薄紫色のお堂が不動堂です。中に入ると、「五智不動尊」と書かれた赤い大きな提灯が3個、天井からぶら下がっています。その下に白い提灯が沢山あります。 窓が大きくて、とても明るく、開放された気分になり、背負っているものが軽く感じられます。 そして、この明るさに反比例して、奥は暗く、こちらに石造座像の不動明王様がいらっしゃるのです。すばらしい!と、声が漏れてしまうくらい迫力があると感じるのも、弘法大師空海上人の初願のお守り不動明王様だからでしょう。こちらの不動明王様ファンは、とっても多いです。不動明王様の前には、客仏の不動明王様もいらっしゃいます。おごそかで、すがすがしい不動堂で参拝すると、さわやかな気持ちで帰ることができます。 納経所は、不動堂から本堂へと戻った先にあります。山門から入ればすぐ左です。土用の日に行なわれる弘法大師秘仏伝の「きゅうり封じ」は、とても有名です。 境内には、片岡千恵蔵さんのお墓もあります。蓮華寺は、お坊さんに逢える可能性の高いお寺です。せっかく札所巡りをしているのです。やっぱりお坊さんに逢えたり、言葉を交わせると、嬉しいですよね? 14番札所仁和寺と15番札所蓮華寺は隣同志なので、どちらから打ってもよさそうですが、順番通り、仁和寺、蓮華寺と打つことを私はお勧めします。その理由は……ぜひ五感を使って体感されて下さい。

近畿三十六不動尊霊場会先達・作家家田荘子

 

寺院紹介

名称
別格本山五智山(べっかくほんざんごちさん)蓮華寺(れんげじ)公式サイト
通称
五智山
不動尊について
石造座像、公開。
縁起
 開山は、弘法大師空海上人。開創は、天喜5年(1057)。御冷水天皇の勅願で建立する。ところが、応仁の乱(1467年~1477年、応仁元年~文明九年)の兵火に遭い、荒廃状態が長い年月続いた。  寛永18年(1641)、江戸の豪商である樋口平太夫が五智不動明王様に導かれ出家し、再興した。その後、六都の総本山として、栄え続けた。 (樋口平太夫は、秩父33ヵ所、坂東33ヵ所、西国33ヵ所を木の実や食べられる草や根を主食として、裸足で修行巡礼した)  現在の五智如来は、木喰僧・坦称上人が、信州、浅間、紀州那智の三山で、それぞれ100日間の修行をして石仏を完成させた。その後、昭和3年(1928)慈海住職により、現在の所へ移された。
所在地
京都市右京区御室大内20
郵便番号
616
電話番号
075-462-5300(代)
宗派
真言宗御室派
開山
弘法大師。開創、藤原康基ー天喜5年(1057)、後宇多天皇ー徳治年中(1306-1308)、樋口平太夫家次翁ー寛永18年(1641)
創建
天喜5年(1057)
詠歌
つみとがも やきほろぼさん ちかいにて ほのほのなかに たちませるみを
行事
1月1日~3日
初祈祷会
4月28日
五智不動尊大祭(万巻経)
土用の丑の日
きゅうり封じ
12月13日
厄除招福大護摩会(柴灯大護摩会)
特色
露座の五智如来像
交通 (地図はこちらをクリック)
徒歩
  • JR京都駅から市バス26系統。京阪三条からは、市バス10、59系統。阪急大宮駅からは市バス26系統に乗って、「御室仁和寺」下車。徒歩数分。
  • 京福電鉄北野線「御室仁和寺」駅から徒歩3分。帰りも、京都行、四条河原町、三条京阪行など、どんどんバスが来る。けれども、主要な所を通るので、行きも帰りも、バスはかなり混み合う。
車・団体バス
  • 名神高速道路京都南I・Cより国道1号線を北へ、九条で左折、西大路に出て、それを北上、一条通りを西に進む。
  • 金閣寺より観光道路(衣笠宇多野線)を西へ。
  • 京都へ宿泊の際は、蓮華寺へお立ち寄り下さい。

休憩宿泊等
休憩は55名まで可。前もって連絡のこと。相当額の費用を納めること。
拝観
無料。
附近の名所旧跡
仁和寺、龍安寺、妙心寺、双ヶ丘、広隆寺、等持院、太秦(うずまさ)の映画村。
山主
院家(いんげ)「桑田(くわた)智照(ちしょう)」
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