瀧谷不動尊

所在地

大阪府富田林市彼方

御朱印

家田荘子コラム

寺院紹介

第32番 瀧谷不動明王寺

 

 

ご朱印

滝谷の 滝に流るる 加持の水 汲むも尊き 恵みなりけり

家田荘子コラム 三十二番 瀧谷不動明王寺

「南無大聖不動明王」と書かれた提灯 門をくぐった先が本堂です。まずは、大きな松の木に迎えられます。デーンと構えた本堂は、かつてと比べると、かなりきれいに直されました。木製の階段を8 段登った先に広い本堂内陣があります。キラキラしている本堂内に入って拝むことができます。でも、弘法大師空海上人の作といわれる重要文化財の不動明王様と二童子を拝見することはできません。おじいちゃん、おばあちゃんと、娘と孫など、家族連れの多いお寺です。蝋燭立てがいっぱいあって、参拝者が多すぎて蝋燭を立てられないという心配がありません。 本堂に向かって右が、お守りなどを売っている所で、私が行った時は、本堂の左前に仮事務所があり、そこが納経所も兼ねていました。その隣に車祈祷所の法楽殿があります。気温34℃ の時に駅から坂を登り伺ったのですが、汗を拭いたり、一息つくテント休憩所があって助かりました。 観音堂は、法楽殿に向かって左で、本堂から離れた位置にあります。 観音堂の斜め前に、子安地蔵尊、その隣に弁財天様がいらっしゃいます。 車で巡拝の方は、歩きの方と入る門が変わります。赤い山門をくぐることになります。パーキングの隣奥に滝行場へ繋がる道が伸びています。 赤い門をくぐって短い坂を登ると、右手に鐘楼が見えて来ます。見渡してみると、ひと山の中にあるようなお寺です。道を挟んで反対側( 南側) もお寺ですが、一見した所、左右に広がっているように見えるお寺です。 赤い門から坂を上がると右手にお加持水があります。弘仁12 年( 821)、弘法大師空海上人がこの寺を開創した時、お加持水によって水を湧き出させたそうです。加持井より汲み上げた浄水で眼を洗い、眼病平癒を祈られました。このお加持水は「おこうずい」と呼ばれます。私たちも自由にいただくことができます。足利義詮の嶽山だけやま攻めで難を逃れた目の不自由な僧侶が、小堂 を建ててご本尊に祈ったところ、目が治ったことから、眼病平癒のお寺として知られるようになりました。とても嬉しいのは、「おこうずい」を飲ませていただく時のコップが、紫外線で常に消毒して下さっていることです。 高台に上がれば、ミニ西国33 ヵ所めぐりのお堂と、三宝荒神堂もあります。駅への帰り道は、右を見ると、P L の塔が見えます。瀧谷不動明王寺は、通称「滝谷不動」と呼ばれ、地元の多くの人々に親しまれています。

近畿三十六不動尊霊場会先達・作家 家田荘子

寺院紹介

名称
瀧谷不動明王寺(たきだにふどうみょうおうじ)公式サイト
通称
瀧谷不動(滝谷不動)、瀧谷のお不動さん、お不動さん。
不動尊について
不動明王並びに矜羯羅(こんがら)童子、制多迦(せいたか)童子は平安時代の作。重要文化財に指定されているが、拝観はしていない。
縁起
 弘仁12年(821)、弘法大師空海上人が開基する。最初は嶽山(だけやま)の中腹にあったが、室戸時代、戦国時代に兵火に遭い、場所を何度か変えた後、現在の地になった。
所在地
大阪府富田林市大字彼方(おちかた)1762
郵便番号
584-0058
電話番号
0721-34-0028
宗派
真言宗智山派
開山
弘法大師(こうぼうだいし)
創建
弘仁12年(821)
詠歌
瀧谷の瀧に流るゝ加持(かじ)の水 汲むも尊き恵みなりけり
行事
1月1日~7日
修正会
1月28日
初不動大法会(はつふどうだいほうえ)
2月3日
節分会
5月28日
春季大法会、紫灯大護摩供修行
7月18日
観世音夏祭り
9月28日
秋季大法会
12月28日
納不動
特色
護摩祈祷の道場(毎日つとめられている)。古来厄除け、眼病平癒に霊験あらたかとして信仰せられ、「目の神様」として知られる。芽の出る不動尊ともいわれ、家内安全、商売繁盛、交通安全などの祈願も多い。真言宗智山派の修行道場として、修験道講習・経典読誦会・写経会等も行われている。
交通
徒歩
近鉄河内長野線「滝谷不動駅」下車、東へ15分。毎月28日の縁日は、近鉄「富田林駅」より滝谷不動行きバスが数多く運行されている。
国道170号線、高橋(錦織)交差より東進700メートル。寺の門前に400台の駐車場あり。(注)毎月28日は縁日にて参拝者のため、高橋より寺までの間は露店が出て、車両通行禁止となる。(中佐備交差から寺の駐車場まで進入できる。)
団体バス
国道309号線「板持南交差」を南下。「中佐備交差」西進。700メートル。
休憩宿泊等
休憩は100人位まで、前もって連絡のこと。
拝観
拝観はしていない。
附近の名所旧跡
龍泉寺、弘川寺、高貫寺、観心寺、河合寺、延命寺、天野山金剛寺、PL教団。
山主
方丈(ほうじょう)「荒谷(あらたに)純光(じゅんこう)」
特産
滝谷名物「四方喜餅(よもぎもち)」駐車場の売店にあり。
その他
桜、もみじ、新緑等折々に風情はあるも、祈祷中心の寺のため、特に景勝地として観光するといった所ではない。
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